インプラント治療失敗で起こる主な症状とその原因

頬をおさえる男性

インプラントは、機能性・審美性ともに高い治療法であり、寿命も長く、「第二の永久歯」と呼ばれるほどです。しかし、近年インプラント治療の失敗やトラブルが起こっているのも事実です。医師側に失敗の原因があり、訴訟に発展しているケースもあります。

治療失敗によって起こる主な症状には、次のようなものがあります。

症状その1痛み/腫れ

外科手術を行いますから、痛みや腫れが出る場合もあります。しかし、これらの症状は、長くは続かないものです。痛みや腫れが長期で続く場合には、細菌感染による炎症などが原因の場合もあります。

症状その2しびれ

下顎の神経を傷つけたり、圧迫したりした場合などにしびれが生じてしまうこともあります。時間が経っても改善されないしびれは、インプラントを撤去しなければならない場合もあります。

症状その3インプラントが抜ける(脱落)

せっかく埋入したインプラントが、抜けてしまったり、グラついたりする場合もあります。これは、インプラントと骨がうまく結合していないことや、インプラントを適切でない深さ・角度で埋め込んだことなどが原因として挙げられます。

症状その4人工歯(被せ物)が外れる

インプラントと人工歯(被せ物)を連結するアバットメントが、うまく締め付けられていない場合などに人工歯が外れてしまう場合があります。噛み合わせの調整が適切でない場合にも、徐々に緩んで外れてしまったり、負担がかかって壊れてしまうことがあります。

インプラントの失敗は誰に相談したらいい?

インプラント治療により生じた症状は、まず主治医に相談することが大切です。治療を受けた歯科であれば、何らかの原因が見つかった場合に、無償で再治療を受けられる場合もあります。

しかし、主治医に相談しても症状が改善されなかったり、適切な対応をしてもらえなかったりした場合には、我慢を続けるのではなく、他の歯科医院で相談するという方法もあるでしょう。
また、自治体で行っている医療相談を利用するという方法もあります。

インプラント治療が失敗だったら治療費は返金される?

インプラント治療が失敗だった場合の対応は、歯科医院によって異なります。返金に応じてくれる医院もあれば、無償で再治療を行ってくれる場合もあります。

もちろん、これは歯科医院側に失敗の原因があった場合であり、メンテナンス不足など、患者さん側に原因があった場合には、自己負担になる可能性が高いです。医師の指示に従って、適切なアフターケアを行っていなければ、インプラントに問題が生じた場合に、保証を受けることができないのです。

慰謝料を求めることはできる?

インプラントの失敗が認められ、慰謝料を求めて訴訟に至ったケースも少なくありません。どうしても納得がいかない場合には、自治体で行っている法律相談などを利用するという方法もあるでしょう。

インプラントの失敗を防ぐためにできること

インプラント治療は、信頼できる医師のもとで受けることはもちろん、自分でも知識を身に付ける必要があるでしょう。虫歯治療で長年通っている歯科医院であっても、インプラント治療の十分な経験を積んでいるとは限りません。

インプラント治療の経験・知識を持ち、多くの症例を持っている医師を選ぶことも、インプラントで失敗しないためには必要なことと言えるでしょう。

また、インプラント治療を開始する前に、セカンドオピニオンを求めるという方法もあります。歯科医院で提案している治療方法・治療計画が自分に最適なものなのか、他の医師に意見を求めるのです。
インプラントは外科手術を必要とする治療法であり、実際にトラブルも起こっています。2007年には死亡事故も起こっています。

安全に治療を受けるためには、不安や疑問を持ったまま治療に踏み切らないことが大切でしょう。

セカンドオピニオンを求めるには?

セカンドオピニオン担当医

セカンドオピニオンは、全ての歯科医院で行っているわけではありませんので、セカンドオピニオンを行っている歯科医院を探し、予約を入れます。
現在通っている歯科医院(インプラント治療を受けようと思っている歯科医院)にもその旨を伝え、診療情報提供資料や検査資料を用意してもらう必要があります。

セカンドオピニオンは保険がききませんから、かかる費用は歯科医院によって異なり、大学病院で2~3万円、一般的な歯科医院では無料で行っている医院もあれば、30分数千円で行っている医院もあり、費用には大きく開きがあります。

相談時間や検査の有無で、費用が異なる場合もあるので、予約をする前に費用について確認しておくと安心でしょう。