歯の健康に深く
関わりのある
「オーラルフレイル」の重要性

一生のうち、健康で支障なく日常生活を送ることのできる期間を「健康寿命」と言います。歯の健康を維持することは、この健康寿命を伸ばすためにも重要なポイントです。
そして、歯の健康を保つためには、「オーラルフレイル」を予防することが大切です。

オーラルフレイルとは

オーラルフレイルとは、「歯・口の機能の虚弱」を指します。
東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫教授、飯島勝矢教授らの研究により、食生活の悪化に起因する筋肉の減少から生活に支障が出るようになるまでの構造の中で示されたものです。

2015年にはオーラルフレイルの予防の重要性について、日本歯科医師会が「しっかり噛んで、しっかり食べ、しっかり動く、そして社会参加を!」という理念のもと、従来の8020運動とともに国民へ周知する方針を示しました。

8020運動とは?

80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目標とする、厚生省(現在の厚生労働省)と日本歯科医師会が推進する運動です。

オーラルフレイルが進むと・・・

噛む力・舌の動きが衰える

・栄養摂取の面での問題が発生する
・滑舌が悪くなり発音に支障が出る

進行すると要介護の状態に陥るケースも・・・

わずかな歯・口の機能の衰えが、全身の健康に大きな影響を及ぼす恐れがあります。
日頃からオーラルフレイルを予防し、些細な兆候であっても軽視せず、早急に対応することが大切です。

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オーラルフレイルを予防するには

社会性・バランスのよい食事と歯・口の定期的な管理・運動

オーラルフレイルを予防するには、上記の「社会性(他人とのコミュニケーションの維持)」「バランスのよい食事と歯・口の定期的な管理」「運動」の3つの要素を維持することが重要です。

歯科的な観点においては、虫歯・歯周病などの口腔トラブルの治療や、歯を喪失した際の早期治療、さらに歯科医院で定期的に検診を受け、健康な口腔環境を維持することがオーラルフレイルの効果的な予防につながります。

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