インプラントの使い回しは感染リスクを高める恐ろしい行為

インプラントX線写真

2010年に愛知県でインプラントを使い回しているとの疑いで、歯科医が告発されましたが、最近になって再び、北海道札幌市の歯科医院にも、インプラントの使い回し疑惑が浮上して話題となっています。
インプラントの使い回しは、どのインプラントメーカーでも禁止していることです。
歯科医師の倫理観の問題もありますが、インプラントの再利用は、感染の危険性が高く、非常に恐ろしい行為なのです。

このような事件や失敗・トラブルの報道を知り、インプラント治療に対して、不安や不信感を抱いてしまった患者さんも少なくないと思います。

治療を受ける歯科を選ぶ際に、費用ばかりを比較していないでしょうか。

安全で安心なインプラント治療を受けるためには、費用だけでなく、術者の治療技術や経験、治療環境などを考慮することも大切です。また、自分の治療に使われているインプラントがどのような製品なのか、どこのメーカーのインプラントが体の中に入るのかなどを、確認することも大切だと言えるでしょう。

「インプラントの使い回し」とは

「インプラントの使い回し」とは、使用済インプラントの再使用を言います。

インプラント治療で、天然の歯のような機能を取り戻すことができるのは、インプラント(人工歯根)が骨と生着するためです。しかし、何らかの理由で生着しなかった場合には、インプラントが抜け落ちてしまいます。
この事件では、抜け落ちたインプラントを、再度他の患者さんに使用していたのです。

使用済インプラントの感染リスク

インプラント手術は、手術着やグローブなどは使い捨てのものを使用し、使い捨てが困難な治療器具などは、滅菌装置を使用して完全に菌をなくします。
また、一般的な治療を行う診療台ではなく、クリーンな手術室で治療を行うなど、徹底した感染対策が必要になります。

しかし、一度使用したインプラントは、たとえ滅菌処理したとしても、感染リスクはあります。インプラントの表面が劣化している可能性も否定できません。
使用済のインプラントは、インプラント治療が失敗するだけでなく、細菌感染の危険性もあるのです。

自分の体に入るインプラントはどこのメーカーのものなのか

インプラントノーベルバイオイメージ

インプラントメーカーは多数ありますが、それぞれに作っているインプラントに特徴があり、値段などにも違いがあります。
その中でも、信頼性・安全性もさることながら、インプラントの使い回しを防ぐという面でも優れているインプラントメーカーに、「ノーベルバイオケア(社)」があります。

ノーベルバイオケアのインプラントは、10年間のメーカー保証があり、何らかの理由で脱落したとしても、無償で新品と交換してもらうことができます。
また、インプラントの一つ一つに、LOT番号が記載されたシールが付いていて、ノーベルバイオケア社の専用サイトでLOT番号を入力すれば、実際にノーベルバイオケア社のインプラントが、ご自分の治療に使用されているのかどうかを確認できます。