噛み合わせの悪さが全身に悪影響を与える

自分の肩に、辛そうに手を置く女性の斜め後姿

噛み合わせ(咬合)とは上顎と下顎が閉じる行為、あるいは上下左右の歯の接触関係を指します。

正しい噛み合わせは歯が均等に噛み、顎関節や筋肉に負担がかからない状態ですが、噛み合わせが悪くなると、噛む力が均等にならないために全身に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
では、噛み合わせが悪くなる原因、また噛み合わせが悪いことによるデメリットとは一体何なのでしょうか。

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせが悪くなる原因としては、歯並びが悪いこと、抜歯後の治療の放置、奥歯の入れ歯や詰め物、顎の変形、歯ぎしりによる歯の磨り減りなど様々な要因が挙げられます。

さらに「頬杖をつく」「右肩あるいは左肩のみで鞄を持つ」「足を組んで座る」など、身体の軸を歪める癖がある方は、さらに噛み合わせが悪化することがあります。心当たりがある場合は日頃からこれらの癖を意識して改善していく必要があります。

噛み合わせの悪さが引き起こす7つのデメリット

噛み合わせの悪さは、歯や顎だけではなく様々な部位に悪影響を与えてしまいます。噛み合わせが悪いことで引き起こされる主な症状として、以下のようなものが挙げられます。

デメリット1プラークが付着しやすく虫歯にかかりやすい

歯のかみ合わせが正しければ、噛んだ時に歯が接触することで付着した汚れは落ちやすくなるのですが、噛み合わせが悪いと歯と歯が当たる部分が少なくなります。結果、汚れが落ちにくくなるために虫歯になりやすい状態になってしまうのです。

デメリット2噛む力が均等に伝わらず歯周病を悪化させやすい

噛み合わせが悪いと、噛むときに加わる力が歯によって異なってきます。過剰な力が加わる歯があると、もともと歯周病の方の場合、ただでさえ弱っている歯肉や骨などの歯周組織をさらに刺激してしまうことから、歯周病の症状が悪化してしまいます。

デメリット3顎関節症になりやすい

不自然な噛み合わせの状態だと、噛むたびに顎にズレが生じます。顎の関節に負担を掛けてしまうため、顎関節症を引き起こしやすくなってしまいます。顎関節症になると、耳の穴の前にある顎関節や顎の筋肉の痛み、大きく口が開けられない、口の開け閉めで「カクン」と音がするといった症状を引き起こします。

デメリット4肩こりや頭痛などの全身症状を引き起こしやすい

噛み合わせやあごの位置は、顔まわりや首・肩の筋肉の緊張状態にも影響を及ぼします。噛み合わせが悪くなると、重心がずれるために歯や顎のバランスが崩れてしまい、頭痛や肩こり、腰痛などの全身症状につながります。

デメリット5インプラント治療でのトラブルを起こしやすい

噛み合わせの良さはインプラント治療を行う上でも重要です。噛み合わせをしっかりと調整せずにインプラントを埋入してしまうと、治療後に肩こりや頭痛といったトラブルを引き起こしかねません。
インプラントだけでなく、ブリッジや入れ歯による治療においても噛み合わせの調整はとても大切なことです。

デメリット6消化器系への負担が大きくなりやすい

噛み合わせが悪くなると噛む力が弱まり、咀嚼の効率も悪化します。食事の際にしっかりと食べ物を噛めなくなると、食べ物を消化するのに時間がかかり、胃腸に負担を掛けてしまいます。

デメリット7自律神経失調症を引き起こしやすい

噛み合わせが正しくないと、自律神経が集中している頸椎に負担を掛け、身体に不調をもたらすことがあります。
自律神経失調症は、自律神経である交感神経と副交感神経が正常に機能しなくなることで、不眠や息切れ、立ちくらみ、動悸などの全身症状のほか、イライラや情緒不安定などの精神的症状を引き起こします。

噛み合わせが気になる方は歯科医院へ相談を

噛み合わせが悪いことで懸念される症状は様々ですが、噛み合わせの悪さに自覚がない方は多く、「日常的に感じている不調の原因が、実は噛み合わせにある」といったケースも珍しくありません。
噛み合わせを改善するには、自分の噛み合わせを悪くしている根本的原因や、現在どんな症状があるのかをしっかりと把握しておく必要があります。

噛み合わせを悪くしている原因にもよりますが、噛み合わせの治療法にはマウスピース、矯正、入れ歯やブリッジ、インプラントなど様々な方法があります。噛み合わせを悪くしている習慣を自分自身で改善していくことはもちろんですが、まずは歯科医院で噛み合わせをチェックしてもらい、専門医から最適な治療法を提案してもらうことをおすすめします。

なお、歯科医院では口腔内・横・正面からの顔写真やX線写真の撮影、顎の検査、歯型を採るなどして詳しく噛み合わせをチェックしていきます。

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